即金129
少し古い建物。
窓から差し込む暖かい日差し。
店内に充満しているコーヒーの香りが心地よい。
彼女は喫茶店に居た。
家からも近いこのお店。
暇な時はよくここに来て時間を潰していた。
大学生だろうか。
彼女の正面の席では若い男の子が小説を読んでいる。
癖のない黒い髪の毛。
すらっとまっすぐ伸びた鼻筋。
キリっとした目。
何度か見たことがある顔だ。
さっきまでは他にも数名の客が居たはずだが、いつの間にか二人きりになっていた。「少し気まずいな。」そう思い下を向いてコーヒーをすすっていると、「こんにちは」と彼が話しかけてきた。
いつの間にか彼女と同じテーブルに着いている。「もしよければ少しおしゃべりしませんか?」屈託の無い笑顔で話しかけられた。「ちょうど暇してた所だし、まぁいいかな」と彼女も乗り気だ。
名前は文則と言うらしい。
一通り自己紹介をした後、居酒屋へと移動する事となった。
お酒をのみながら時々訪れる沈黙の瞬間に、「なんで私に声をかけてきたんだろう」ふとそんな思いがよぎる。
彼女は話題作りの意味も含め、彼に聞いてみた。
そうすると、彼が少しバツが悪そうに話しはじめた。
それによると、彼は二人が出会った喫茶店に初めて来た時、彼女を見かけたそうだ。
そこで一目ぼれしてしまったらしい。
それ以来彼女に会いたい一心で通っていたそうだ。
そして今日が5回目の再開。
タイミングを見計らって話しかけてみたと言うのだ。
彼女は呆れていた。「私がまた来るかどうかなんて分んないでしょ?」そう言うと、「絶対来ると思ってた」と言う。「だって運命でしょ?」彼女は笑ってしまった。「バカなの?」でもちょっと嬉しかった。
そしてその夜二人は身体を重ね、付き合うこととなった。
それから三ヵ月後。
飽きっぽい彼女は早くも彼との関係に飽きていた。
体の相性は良い。
年下だけど、結構しっかり者で頼り甲斐もある。
でもなんだか楽しくない。
お互い興味を持つものが違い過ぎた。
共有できるものが少なすぎた。
だから別れる事にした。
ずっとエッチはし続けようねと約束して。
こうして彼女に一人目のセフレができたのだった。
そして現在、セフレは彼の他にもう一人居る。
三つ年上の和也だ。
彼とは合コンで出会い、成り行きでエッチしてそのままセフレとなった。
今では週1ペース出会い、お互い快楽を求め合っていると言う。
身体だけの気楽な関係。
文則とも繋がっていたい彼女にとっても都合がよかった。
今回の出演は二人と遊ぶ為のお小遣い稼ぎだという。
白い肌がまぶしい彼女。
どんな姿が見られるのか非常に楽しみである。