即金16
彼女にはひとつだけ人には決して言えない秘密があった。
会社の上司、または同僚なんてもってのほか……、誰がきいても軽蔑するであろう行為。
みなさんは『枕営業』という言葉を聞いたことがあるだろうか?まぁ聞いたことがあってもドラマや映画の話、もしくはエロマンガやAVの中の話だと思っているだろう。
実は僕もその一人だった。
こんな業界にいながら、みんなが考えるような“契約のために寝る"なんて話を誰からも聞いたことはなかった。
もちろんそういう類のA
Vを撮ったことはあったが。
ありさが現在の会社に入ったのは、ちょうど3年前。
短大を卒業して、すぐのことだった。
有名な保険会社ということもあり、様々な期待を胸に入社した。
がしかし、現実はそんな期待を無残に打ち砕くものだった。「もうノルマがスゴイんですよ。
取れないと、どんどん給料は下がるし。
逆にたくさん取れると、もう倍ちかくになったりするんです。
そうなると、もう社内で戦争ですよね。
契約を取れれば何でもいいみたいな。
同僚はもうすぐにテレビでよくあるような、同窓会で勧誘みたいな感じになっちゃいましたね。
私も彼氏とかに頼ったりはしたんですけど、さすがに友達にまでそういう話は出来ないですからね」こういう友情としての筋を通すような、ある意味、不器用な人間だからこそ一度おちるとハマってしまうんですよね。
そのうち彼女はある成功法を発見し、それを営業のスタイルとするようになる。「初めはお客さんに冗談で言われたりしてたんですけど、ある時に本当に成績がヤバくて“フェラだけなら"と言うとあっさりサインしてくれたんですよ。
もうこれしかない!と思って。
それからはかなり、この方法でかなり契約とりました」更に取れない時には、もちろんセックスもしたという。「それは仕方ないんです。
そうするとかなりの好条件で、サインしてくれますから」
そしてある時、彼女は僕の前に姿をあらわした。
正直に言うと、生命保険なんてどうでもよかったし、早く帰ってほしいとおもっていたが、彼女の胸元に目がいってしまいタイミングを逃してしまった。
その時である「胸さわってもいいんですよ?」と一言。
何がなんだか分からず、戸惑っていると「口でしますので、サインいただけないでしょうか?」なるほど。
俺は理解した。
俺はこう持ちかけた"AVに出てくれたらサインする。
それも一番に好条件のものを“。
いきなりの事で彼女は黙る。
そして「一旦持ち帰って、また連絡します」。
そして次の日、彼女から電話が「私、出ます。
だから契約お願いしますね!」。
もちろん快諾した。
そして今に至るというわけだ。
そこまで知っていて、なんで契約をチラつかせて出演させるんだ!って思う人もいるだろう。
でもね俺にも“月に○人出演"っていうノルマがあるのよ。
悪しからず。