熟撮り34
彼女はいわゆる、職業訓練校出身の中卒。
一般的に職業訓練校は『職歴』に入り、『学歴』とはならないのである。
最終学歴が『中学校卒業』。
そんな劣等感を感じながら、彼女はずっと生きてきた。「当時、職業訓練校に美容科みたいのもあったので、そこに行こうと結構すぐに決めちゃいましたね。
正直、家が裕福ではなかったので、すぐに身になることが必要だったんですよ。
しかも高卒になると思っていたんで、あまり悩まなかったんですよ」卒業後、とある美容室に就職。
18才のときだった。
そんな若いだけの彼女に、八つ当たってくる、イヤな女性の先輩がいた。
その先輩が彼女を罵るときはいつも“この中卒!"というものだった。
そこで彼女は自分の本当の学歴に気付いた。「自分的には結構、衝撃的でしたね(笑)。
もう笑うしかないというか。
正直、そんなに学歴が関係のある仕事ではないんですけどね。
なんかショックだったんですね」
以来、それは彼女のコンプレックスとなった。
言われる度に傷ついて、それに対して異常なほどにこだわるようになってしまった。
「とにかく専門を出た人とかには負けたくなくて、ずっと意識してやってきましたね」
そして23才の頃、彼女は自らの店をオープンすることとなる。
もちろん異例の出世といえるだろう。
それはやはり、彼女の向上心と学歴コンプレックスによるもだと思う。
しかし、そのように必死になってオープンした店も現在、閉店の危機に瀕している。
不景気という時代背景にプラスして、最寄り駅に出来た有名チェーン店。
もう頑張りだけでは限界がきていた。「私はずっと、頑張れば絶対に認められて、好きなことを続けていけると思っていました。
実際にそういう風にして、お店を出せたし。
でも、現実ってそんなに甘くないんです。
結局はどんなに安くお客様にサービスを提供しても、チェーン店のようには安くできませんから。
結局、ウチの客もみんなそっちに行っちゃいますよね」と笑いながら彼女は言った。
まぁ、出演理由は言わなくても分かるだろう。
しかし、不景気の時代と散々言われている現代、その影響はこちらの業界にも影響を及ぼしている。
もちろん出演料も、バブル時代と同じなどということはない。
そんなことは分かってるというような顔をしながら、彼女はこう言った。「それはもちろん知ってます。
私もそこまでバカじゃないんで。
でも、中卒の私に何が出来るか?って考えたときに、やっぱり何もないんですよね。
コレしかやってこなかったから……。
脱ぐだけなら、誰でもできるし…てん」僕はそれから、何も聞けなくなってしまった。